
ガイドには載らないメキシコ生活|銃声で目覚めたある夜の記録
4月13日。土曜日の夜中。週の中で2番目に好きな夜。朝3時15分頃。バンバンバンドンドンドンドン大爆音で目が覚める。なんだこの音?と考えていたが次第にこれってもしかしてピストルの音か?という予感がしてきた。ピストルの音かなと感じた理由は、子供のころの運動会の朝みたいな音だと思ったから。まだまだ爆音は鳴り続けて、徐々にこのハテナが確信に変わっていく。30発以上は鳴っただろう。音は2種類かそれ以上。音が止んだと思ったら、ブーンって車が去っていく音。さっきまではピストルの音でかき消されていたのだろうか、近所中の犬が吠えているのかというくらい犬が鳴き続けている。ただびっくりしているだけなのか、周りの犬たちとコミュニケーションを取っていたのだろうか。。。私はベッドで固まっていた。突然のことで、初めてのことで、頭は真っ白。10分ほどして、外からかすかに人の話し声が聞こえることに気付いて窓から覗いてみたら警察が来ていた。立ち入り禁止のテープしてあったのだが、まさかの超近所ではないか。どこの家がターゲットだったのだろう。テープがあって中に入れないからはっきりわからない。家4軒分くらいの範囲にテープを張っていた。ベランダに出たら お向かいさんも同じことをしていて目が合う。何がどうなっているのか気になりつつも、何もできずこの日は眠る。実際には心臓がバクバクで全く眠れなかった。でも外の音きくのも怖気づいてしまって、イヤホンをしてシャットアウト。翌朝やっぱり気になって、見に行く。通勤でいつも通る道。日曜日のまったりとした朝。近所の人も見に来ていて話をきくとどうやら誰昨日の夜は住人はおらず誰も亡くなっていないらしい。ただこの現場の家の住人は非交流的でご近所さん達もよく存じ上げないのだそう。壁には無数の穴が空いてた。端の方まできっちりと撃たれていた。ガラスは割られてバリバリ。それぞれの撃たれてできた穴にチョークのようなものでマークがされている。地面にも無数の丸印。この家、壁の色が隣と同じでほとんどくっついていて見た目1つの家かなと思ってしまうほどだが、見事にこの家だけが撃たれていた。