メキシコのスペイン語フレーズ Cuesta de enero

Cuesta de enero(クエスタ・デ・エネロ)とは、直訳すると「1月の坂」。

メキシコで年明けによく聞く表現です。

実際の意味は「年末の出費のあと、1月に家計が苦しくなる時期」を指します。

言葉の由来

スペイン語の cuesta は「坂道」という意味。

つまり「1月は登り坂のように大変な時期」という比喩なんです。
12月のメキシコでは、クリスマス(Navidad)新年(Año Nuevo)、そして三賢者の日(Día de Reyes, 1月6日)とイベント続きで人々はプレゼントや食事に多くのお金を使います。

特にプレゼントは小物から大物家電までショッピングモールはプレゼント商戦が続いています。

その結果、1月に入ると財布の中が寂しくなり、生活費や支払いがきつくなる…。

そんな状況をまとめて「Cuesta de enero」と呼ぶのです。

もちろん、この時期には会社員の場合はボーナスが入ったり積立金がまとめて振り込まれたりと年間で収入が一番多くなる時期でもあります。

はじめは余裕はあるはずなのですが、それ以上の買い物でどうしてもこういう状況になってしまうのだと思われます。

また、もともと貯金しない国民性や、分割払いが一般的なことも原因かと思います。

実際の使われ方

メキシコのニュースやSNSでは、毎年1月になると「今年のクエスタ・デ・エネロが特に厳しい」といった話題がよく登場します。

“Este año la cuesta de enero está más dura que nunca.”
(今年の1月はいつもよりきついなあ。)

また、スーパーや銀行もこの時期にあわせて、分割払いキャンペーンや特別セールを実施します。

日本との共通点

日本でもお正月明けは「出費が重なって財布が軽い」と言う人が多いですよね。
メキシコの「Cuesta de enero」は、それに似た感覚をユーモラスに表現した言葉です。文化は違っても、年明けの家計事情には共通点があるのが面白いですね。

まとめ

  • Cuesta de enero=「1月の坂」→ 年明けにお金が苦しくなる時期。
  • 年末の出費(クリスマス・新年・三賢者の日)が原因。
  • メキシコでは毎年ニュースで話題になるほど身近な現象。

メキシコに住んでいると、この「クエスタ・デ・エネロ」という表現を聞くたびに、ああ~~~みんな同じなんだな~~~と感じます。

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