2025年4月、10月、11月と、同じB2試験を三度受験した。
この前11月の試験が終わりでようやく落ち着いて振り返る余裕が出てきたので、まずは筆記テスト、とりわけ作文のタスクについて感じたことをまとめておきたい。
Tarea1について
はじめに、Tarea1について、今年受けた三回のTarea1は、ホテルへの依頼メール、友達へのメール返信、市長への手紙というラインナップだった。市長への手紙やホテルへの依頼は想定内だったが、驚いたのは友達へのメールという課題で、どれほどカジュアルに書いてよいのか迷った。普段、公式文書の練習ばかりしていたため、試験で急にくだけた文体を求められると、その切り替えが難しかった。
Tarea2について
私は最初の頃から、Tarea2はグラフを選ぶと決めていた。理由は、形式が整っており、ある程度書く方向性が定まるからだ。しかし実際に4月と10月の本試験で出題されたのは、いずれも二つのグラフを組み合わせて分析するタイプの課題だった。
ダブルグラフ形式の難しさ
4月の試験では、スペイン人の運動習慣に関するデータが二つ提示されていた。グラフのひとつは頻度、もうひとつは運動を行う理由(健康維持、体型維持など)。当時の自分は、そもそも二つのグラフをどうやって一つの論理的な文章にまとめれば良いのかという考えに時間を奪われてしまい、詩型機でも書き出しがまとまらず苦労した記憶がある。
10月の試験も同じ形式で、やはり二つのグラフを扱う課題。内容は1つがラテンアメリカ諸国の支払方法に関する割合と、スペイン国内の年代別支払方法の傾向を示したグラフ。二つのグラフを比較しつつ共通点や対比を整理し、文章としてまとめる必要があった。
一方、11月の試験では久しぶりに一つのグラフのみが提示された。スペインの子どもの娯楽の今昔比較というテーマだったが、逆に情報量が少なく、特徴を挙げるのが難しいと感じた。結局、私は情報が多い複合型のグラフのほうが書きやすいと悟った。最初はそうは思わなかったが、構成の型が身についてくるにつれ、情報が豊富な方が文章に深みを出しやすく書きやすいと思うようになってきた
メインで使用した教材(EDELSA)のモデル問題とのギャップ
準備段階ではEDELSAの教材で練習していたが、この教材は出版から時間が経っているためか、特にTarea2では最近の傾向を必ずしも反映していない。EDELSAにも複合データのグラフはあるものの、本試験のように毎回二つのグラフを同時に扱う形式とは少しズレがあり、その違いは実際の試験で強く感じた。
まとめと今後
簡単なまとめとして一年を通して感じたのは、作文タスクは形式が同じように見えて、実際にはかなりバリエーションがあるということ。特にTarea2は単純なグラフより複合グラフが続く傾向があるように思える。また、Tarea1もフォーマルからセミフォーマル、さらにはフレンドリーな文体まで幅広く求められる。
3回目の11月試験で、時間オーバーになり書き切れなかったため、不合格の可能性が高い。今後は、グラフを一つだけでなく複数扱う練習、そして文体の切り替え練習をもっと意識的にやっていく必要があると感じた。

コメント