スペイン語で「やけ食い」はどう言う?
ストレスや悲しみ、怒りなどから衝動的に食べてしまう——日本語で言う「やけ食い」には、スペイン語でピッタリの単語はありません。
ですが、国や地域によってよく使われる言い方があり、それぞれに味があります。今回は世界のスペイン語圏での「やけ食い」の表現をまとめてみました!
やけ食いを表すスペイン語 国や地域別
メキシコ
- atiborrarse de comida(詰め込むように食べる)
- empacarse de comida(ドカ食いする、パンパンになる/口語)
例文:
Después de la pelea, me empacé de tacos.
(ケンカのあと、タコスをやけ食いした)
中米(グアテマラ、エルサルバドルなど)
- hartarse de comida(飽きるほど食べる/口語)
- empacharse(食べ過ぎて気持ち悪くなる/拡大して「やけ食い」も)
例文:
Ayer me harté de pan dulce por el estrés.
(昨日、ストレスで菓子パンをやけ食いした)
カリブ海(キューバ、ドミニカ、プエルトリコなど)
- jartarse de comida(お腹いっぱいになるまで食べる/非常に口語)
例文:
Anoche me jarté de hamburguesas por la tristeza.
(昨夜、悲しくてハンバーガーをやけ食いした)
南米南部(アルゼンチン、チリなど)
- empacharse de comida(食べすぎてもたれる)
- atracarse de comida(詰め込むように食べる)
例文:
Me empaché de pizza después de discutir con mi jefe.
(上司と口論して、ピザをやけ食いした)
スペイン
- darse un atracón(暴飲暴食する)
- atracarse de comida(口語で詰め込むように食べる)
例文:
Después de la ruptura, me di un atracón de helado.
(失恋してアイスをやけ食いした)
赤道ギニア
アフリカで唯一スペイン語を公用語とする国、赤道ギニア。スペインの言語文化を色濃く引き継いでいるため、スペイン本土と同じ表現が自然に使われます。
例:darse un atracón, atracarse de comida
アメリカ南部のヒスパニックコミュニティ
アメリカは、2050年までに世界最大のスペイン語話者国になる可能性があると言われています。テキサスやカリフォルニアなどメキシコ系が多い地域では、empacarse / atiborrarse などメキシコ式の表現が主流です。
フロリダなどカリブ系が多い地域では jartarse もよく使われます。
また、混在言語(Spanglish)として
“Me la pasé comiendo por stress.” などの表現も聞かれます。
どの国でも通じる便利な言い方
- comer por ansiedad(不安で食べる)
- comer por estrés / tristeza(ストレス/悲しみで食べる)
- comer compulsivamente(衝動的に食べる)
シンプルで丁寧な表現なので、フォーマルな場でも使えます。
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