茶色いのにキャラメルソースじゃない!? メキシコの“カヘタ”とは
メキシコでよく見かける「カヘタ(Cajeta)」。現地で生活していると、カヘタ味のドリンクやお菓子に出会うことも多くなります。でも、日本人の上司や日本からの支援者などに「カヘタって何?」と聞かれると、毎回説明にちょっと困ってしまうんです。
カヘタは、牛乳を煮詰めて作るキャラメル風の甘いシロップ。色は濃い茶色で、一見するとキャラメルソースのようですが、原料は牛乳(ヤギのミルクを使うこともあります)。日本語では「ミルクジャム」や「練乳キャラメル」といった感じで説明できますが、ピンとこない人も多いかもしれません。
なぜかというと、日本では“牛乳を長時間煮詰めてキャラメル状にする”という調理法があまり馴染みがないからだと思います。色が茶色い=キャラメルと思ってしまうし、牛乳=白いという固定イメージも強いため、「なんで茶色いの?」と驚かれることもしばしばです。
メキシコではどこで見かける?
カヘタは、スーパーではちみつやメープルシロップと同じ棚に並んで売られていることが多いです。つまり、メキシコでは「パンやスイーツにかける甘いソース」のひとつとして日常的に使われています。
カフェでは、生クリームの上にとろりとかけるトッピングとしてよく使われていますし、クレープ屋さんでも見かけます。バナナやイチゴのクレープに、カヘタをかけて提供されることも多く、観光客にも人気です。
サン・フアン・デ・ロス・ラゴスの名物カヘタ
実は、カヘタの名産地として有名なのが、ハリスコ州の「サン・フアン・デ・ロス・ラゴス(San Juan de los Lagos)」という町です。カトリックの巡礼地としても知られるこの町では、伝統的な製法で作られたカヘタが名物で、観光客のお土産としても大人気。
以前、同僚がこの町を訪れたとき、なんと私にお土産として買ってきてくれました!容器いっぱいのとろとろのカヘタは、パンに塗ったり、フルーツにかけたりして毎日楽しみました。本当においしかったです。
Cajeta San Juan 1KGElaborada con la receta tradicional de San Juan de los Lagos, esta delicia captura la esencia del auténtico dulce mexica...このお店では、2025年7月時点で1KG 149ペソです
カヘタのおすすめの食べ方
- パンやトーストに塗る
- クラッカーやビスケットにのせる
- ヨーグルトやアイスにかける
- クレープのトッピングとして
- (日本人には意外とアリ)コーヒーに少し入れてみる
「カヘタって何?」と聞かれたら
こんなふうに答えると分かりやすいかもしれません:
牛乳を煮詰めてキャラメルみたいにした、メキシコの甘い伝統的なシロップ。パンやアイスにかけて食べます。
まだ味わったことがない人には、スターバックスのカヘタトッピングもおすすめ。ちょっとしたメキシコ体験になるかもしれませんよ!
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