スペイン語って以前よりはメジャーになっているとはいえまだまだ学習に関する情報は少ないです。(特に日本語の情報がすくない)これまでいろいろなスクールでいろいろなやり方を試してきました。少しずつブログにアップしていきたいと思います。今回はカランメソッドについてです。
カランメソッドとの出会い(英語学習時)
英語を学んでいた時、カランメソッドが本当に自分に合っていました。繰り返し練習することで、自然と身についていく実感がありました。
スペイン語を勉強し始めた時にも「カランメソッドでできないか?」と探してみたのが始まりです。
もともとカランメソッドは、事前知識がなくても始められるメソッドということで、ゼロからでもイラストや動作を用いて教えてくれます。
ただ、私は英語を始めた時にはすでに文法の知識もあり、会話練習も積んだ後にカランを導入したので、「本当に全くのゼロからカランだけで話せるようになるのか?」という点には正直疑問を持っていました。
スペイン語のカランメソッドを見つけて
英語と同様にスペイン語にもカランメソッドがあると知り、本部の公式サイトを見つけて登録しました。
日本では、認定講師のいるオンライン英会話スクールが複数あり、比較的安く受けられますが、スペイン語版はそういったサードパーティのスクールが見つからず、結局は本部の公式サイトを通じて受講することになりました。
始めた当初は、アルファベットの言い方もAからZまで完璧に言えるわけではない程度の初心者レベルでした。
料金と講師の印象
レッスンはユーロ建てで、価格が高めだったため、始めるかどうかは正直かなり迷いました。
在籍していた先生にはスペイン出身の講師とコロンビア出身の講師がいましたが、基本的にはスペイン人講師が多かった印象です。
講師の入れ替わりが激しく、長く在籍している講師はごくわずか。だいたい1年程度で辞めてしまう人が多いように感じます。
講師のプロフィールにはアクセント(発音の特徴)も記載されており、自分で選ぶことが可能です。
予約と初回のトラブル
予約はカラン本部のプラットフォームから行い、講師が空けている時間帯から選んで、1回25分のレッスンを受けます。
ただ、講師が時間ぴったりに来ないことも多く、初回は特に驚きました。
私は日本のオンライン英会話(例えば00分ちょうどに開始、事前に講師が待機しているのが当たり前)に慣れていたので、時間になっても何も始まらず、かなり焦りました。
「エラー?」「自分が何か押さないといけないのか?」とパニックに。
でも1分ほどして「クラスがオープンされました」という表示が出て、無事に入室できました。
レッスンの進め方
英語版と同様、Etapa 1ではイラストを使って説明がありました。英語ではMr. Whiteというキャラクターが登場しましたが、スペイン語ではたしかSr. Garcíaだったと思います(記憶が曖昧ですが…)。
男の人・その妻・子供たちといった構成で、よくある日常のシーンが描かれています。
オンラインということもあり、ジェスチャーは見えづらいこともありますが、講師が工夫して伝えようとしてくれていました。
しばらくするとリーディングも始まり、構成は以下のような流れでした:
- 前回のレッスン内容のレビュー
- リーディング(1ページの時もあれば複数ページのことも)
- 新しいページに進む
講師によるスタイルの違い
進め方は講師によってかなり違いました。
レビュー
レビュー
レビューをほとんど助けてくれない講師もいれば、New Workと同じくらい丁寧にリードしてくれる講師もいました。
リーディング
リーディングではキー単語は読む必要はないと途中で言われて、それ以降読まずにいます。
New work
新しい単語について、講師によっては「知ってる?」と聞き、知っていると答えるとそのまま説明を省略される場合があります。
しかし、知っている単語でも学習中の言語で説明を聞くことで新しい発見があるため、私は説明してもらえるほうが好きです。そのため、特定の講師のときはあえて「知らない」と答えて説明を引き出すようにしています。
教材とアプリについて(正直使いづらい)
カランメソッド(スペイン語版)の教材は紙の書籍は販売されておらず、すべてデジタル版のみです。
利用にはカラン公式の専用アプリを使う必要があり、スマホ版・PC版の両方があります。テキストに対応した音声もこのアプリからダウンロード可能です。
ただし、このアプリがとにかく使いづらいのが最大のネック。
特に面倒なのが、ページ送りが1ページずつしかできないこと。
初めのページに一気に戻るボタンや、特定のページ番号にジャンプする機能がないため、読み直しや復習の際には、延々と「次へ」「次へ」とページを送らなければなりません。
また、インターフェースの反応も鈍く、ページ切り替えや音声再生もスムーズとは言えません。
(例:スマホで使っているとフリーズしたり、勝手に音声が止まることも…)
教材は通常3デバイスまでダウンロード可能とされていますが、なぜかステージによっては6デバイスまで可能になっている場合もあり、この仕様の違いも謎です。
明確な説明がなく、細かい点がやや適当だと感じる部分があります。
なお、一部の講師は紙のテキストを使っていることもあり、おそらく古くからの講師で、紙の頃に在籍していた人だと思われます。
復習機能と学習画面
本部サイトには自習機能もあり、「Question & Answer」「Dictation」が選べます。
また、学習画面では以下の情報を確認できます。
- 現在の進捗(ステージ・ユニット)
- 残りレッスン数
- 予約済みレッスン
- 過去のレッスン履歴(Repasoの開始パラグラフなども記録)
次回レッスン予定にも「何パラグラフ目から復習を始めるか」が表示されるため、予習にも役立ちます。
コスト
初回は2022年に120回で約15万円を購入。
さらに同年10月には1450ユーロを追加購入しました。
今振り返っても恐ろしく高額で、なぜ購入を決めたのか自分でも驚きます。
Stage 4終了時には1回分の無料チケットをもらったこともありました。
なお、ブラックフライデーなどのセール時には割引価格で販売されることがあり、そのタイミングで購入すれば少しお得になります。
割引後でも金額は高めなので、しっかり使い切る覚悟で購入するのが安心です。
有効期限について
有効期限については、最後にレッスンを受けた日から約半年間は残りの回数が有効です。
そのため、期限が迫っているときに1回だけ受講して期限を延ばすという使い方も可能。
「しばらく忙しくて受講できなかったけど、レッスン残数は無駄にしたくない」という場合には、この方法で延命できます。
英語版(日本のオンラインスクール提供)との主な違い
- 紙のテキストがないため、復習がしづらい。
- 音声データもアプリ経由でしか聞けないため、自由度が低い。
- レッスンはカラン本部のプラットフォームで行うため、講師によっては開始時間がルーズなことがある。
- 通信トラブル時はSkypeなどで連絡をくれるが、まれに連絡が来ない講師もおり、運要素がある。
- 価格が非常に高額(英語版と比較してもコスト面はかなり厳しい)。
総合的な感想 まとめ
初心者から始めるよりも、文法理解と会話経験がある人が瞬発力を鍛える目的で使うのが効果的。
英語版との大きな違いは、紙の教材や音声CDがなく復習がしづらいこと。
講師の時間管理は緩めで、通信トラブル時の対応は講師次第。。
メリット
- 25分間、全集中でスペイン語を聞く環境が作れる
- リスニング力・反射的な返答力が鍛えられる
デメリット
- 圧倒的に高額
- 復習環境が整っていない(紙なし・アプリ不便)
- 講師や通信環境に当たり外れがある
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