2025年8月、メキシコ政府の保健当局が、Colgate(コルゲート)の一部歯磨き粉製品に対して市場からの回収命令を出しました。普段から使っている方も多い製品だけに、大きな話題となっています。この記事では、今回の回収命令の背景や対象製品、他国の対応、今後の注意点について解説します。
Colgateとは
Colgate(コルゲート)は、メキシコで販売されている歯磨き粉のシリーズです。日本人でコルゲートを使っている人は少ないかもしれませんが、メキシコで「歯磨き粉」といえば、Colgateというほど圧倒的なシェアを誇っています。スーパーや薬局の歯磨き粉売り場では、棚の9割以上をこのブランドが占めているほど。そのColgate製品の一部に対して、メキシコ政府が「健康リスクあり」として回収命令を出しました。

回収対象となった製品
今回、メキシコ当局(Cofepris)が回収を命じたのは、以下の製品です:
- Colgate Total Prevención Activa Clean Mint(コルゲート トータル 予防アクティブ クリーンミント)
こんな見た目です

現時点で対象はこの「クリーンミント」のバリアントに限定されており、他のColgate製品には影響はないとされています。
結構いっぱい置いていました。

なぜ回収されたのか?
Cofeprisには、消費者から次のような健康被害の報告が多数寄せられていました:
- 口の中の刺激・違和感
- 歯茎の炎症
- 口内の痛み・知覚過敏
- 口内炎や潰瘍
- アレルギー反応
これらの症状が重なったことにより、当局は「リスクあり」と判断し、市場からの即時撤去を命じた形です。なお、具体的な成分の問題については現在も調査中とのことです。
他国でも問題視されている?
実はメキシコだけでなく、他の中南米諸国でも同様の動きが見られています:
ブラジル
ブラジルのAnvisaは、同製品に対して販売の一時停止を命じており、健康被害の報告が多く寄せられています。
アルゼンチン
アルゼンチンのANMATも、製品の販売・使用禁止を決定し、コルゲートに対して撤去指示を出しました。
コロンビア
コロンビアでは2025年7月末に販売停止措置が発表されており、複数の苦情が寄せられていたようです。
消費者がすべきこと
- 現在お使いの方はすぐに使用を中止する
- 症状がある場合は歯科・医療機関を受診する
- メーカーまたはCofeprisに報告し、返金や交換の対応を確認する
- 他の製品を選ぶ際はラベルや成分表示をよく確認する
まとめ
日常的に使っている歯磨き粉で健康被害が出るとは、驚きと不安を感じる方も多いかもしれません。今回のような回収情報は、使用者自身での確認が重要です。該当製品をお持ちの方は、念のためチェックしてみてください。
8/8 返金方法を追記しました。
(追記)返金・交換対応の手続き方法
現在お手元に「Colgate Total Prevención Activa Clean Mint」をお持ちの方は、以下の方法で**返金または他の同ブランド製品への交換**を申請できます。
公式ウェブサイトから申請
Colgate社の公式サイトにアクセスし、「Contáctanos(お問い合わせ)」のセクションへ。理由を選択し、必要情報(名前、連絡先など)を入力、さらに購入商品(写真付き)があれば添付します。これで返金または交換の申請が可能です。:
電話での申請
Colgateのコールセンター(メキシコ):800-001-1400 (受付時間:月〜金曜 8:00〜17:00)。こちらでも申請を受け付けています。
なお、申請には「商品パッケージやロット情報」を手元に準備しておくとスムーズです。
Cofepris(メキシコ保健当局)も、「該当製品をお持ちの消費者は、Colgate-Palmolive社に連絡し返金対応を受けるように」と案内しています。
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