くしゃみ連発するメキシコ人と乾燥気候の関係

メキシコ生活

メキシコはくしゃみ大国?乾燥と ‘Salud!’ のやさしい文化

メキシコで暮らしていると、とにかく「くしゃみをする人が多い」と感じることがあります。しかも、一度に何回もくしゃみを連発する人が多く、日本で見かけるくしゃみとはどこか違う印象を受けました。

乾燥気候の影響?鼻の中がムズムズして止まらない

はっきりした原因はわかりませんが、おそらく乾燥気候が関係しているのではと感じています。特に乾季には空気がカラカラで、喉や肌だけでなく、鼻の中まで乾いてムズムズし、ついくしゃみが出てしまうのかもしれません。またほこりや排気ガスなどの刺激も関係していそうです。

オフィスで1日に平均で10回くらいはくしゃみを聞いているような気がします。

「Salud!」と声をかける文化が当たり前

メキシコでは、誰かがくしゃみをすると、すぐに「¡Salud!」と周りの人が声をかけてくれます。英語のBless you!と似ていて、「Salud」は「健康を!」という意味で、ちょっとした気遣いの言葉。くしゃみをした本人も、「Gracias=ありがとう」と返すのが一般的です。

「Salud」「Gracias」「Salud」「Gracias」「Salud」「Gracias」とくしゃみのたびに声をかけてそれに返答しているのも面白いところです。かと思いきや、誰も何も言わない時もあって、私は勝手に気まずくないのかなとか沈黙にひやひやしてしまいます。私はいつもこのやりとりには参加していないので、沈黙の状態に一人で言う勇気もないのです。。。

「1回目:Salud」「2回目:Dinero」「3回目:Amor」と言うパターンもあるそうで、これは「健康・お金・愛」を願う定番のやりとりらしく、これも面白いけれど私は今まで聞いたことがありません。地域差かな?

日本とまったく違う!くしゃみの大きさとマナー

くしゃみといえば、学生時代の印象的な記憶があります。後ろの席の人が大きな「ハクショーン!!」をすると、鼻水が制服に飛び散ってこないかと、戦々恐々としたものです。日本のくしゃみって、とにかく大きくて勢いがあるんですよね。

でも、メキシコで見かけるくしゃみは真逆。とても小さく、顔の近くで「ちいさく完結」するタイプのくしゃみが多い印象です。オフィスなどで大きなくしゃみをすると、逆に驚かれたり笑われたりするかもしれません。

スギ花粉症からの解放も!

ちなみに、私にとってメキシコに来て本当に嬉しかったのは「杉の花粉」が飛んでいないこと。春になると毎年悩まされていた花粉症が、こちらではまったく出ていません。

メキシコにもブタクサ(ambrosía)やイネ科の植物アレルゲンはあるようですが、今のところ私はそれらに反応することもなく、とても快適に過ごせています。これもメキシコに来てよかったことのひとつです。

日常の小さな違いが、文化の大きな違いに気づかせてくれる

くしゃみという何気ない日常の一コマにも、こんなに違いがあるなんて、メキシコに来るまで考えたこともありませんでした。乾燥が引き起こす体の反応、声をかけ合う文化――

そんな小さな違いも移住して気づける面白さの一つだと思います。

まとめ:「Salud!」のやさしさと、くしゃみの奥深さ

メキシコの乾燥した気候も、くしゃみの出方も、声をかけ合うちょっとした習慣も、どれもが新鮮な発見でした。「Salud!」と言われて「Gracias」と返すやりとりが、何気ないけれど心地よく、優しさを感じられる日常のひとコマになっています。

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