雨が降るとネットが止まる国で、オンラインレッスンを受けるということ
日本にいたとき、「雨が降るとネットが切れる」という話を聞いても、正直ピンときていませんでした。
以前使っていたオンライン英会話のプラットフォームでは、講師への評価制度がありました。講師の通信環境が悪いと、それだけで評価が下がってしまうようなこともあり、特にフィリピンの先生が多かったのですが、「ネットの不安定さ」というのが本当に日常的に起こることなのか、いまいち実感はありませんでした。
でも、今メキシコで生活していて、その「不安定さ」を身に染みて実感しています。
Wi-Fiはつながっているのに、ネットが使えない不思議
現在住んでいる場所では、雨季になるとインターネットが不安定になります。
特に激しく雨が降ると、停電になってWi-Fiが使えないというパターンもあれば、電気は問題ないけどWi-Fiだけが使えなくなることもあります。
聞くところによると、今使っているプロバイダが弱いそうなのですが、賃貸住宅なので自分でプロバイダを変えることも難しく、「契約上ついているだけのインターネット」を信じて暮らすしかない状況です。
しかも、モデムやプロバイダの対応がとにかく遅い。
問い合わせてもすぐに対応してくれるわけではなく、数日待ちなんてことも普通。ネットが止まっても、すぐに復旧する保証がないというのは、精神的にかなりきついです。
通信不良でレッスンがキャンセルになる恐怖
今は通信不良でレッスンがキャンセルになる状況がとてもよくわかります。先生側の不調でキャンセルになることもあるけれど、自分の方が「受けられない側」になってしまうかもしれないという不安と常に戦っています。
停電すれば「早く復旧して」、停電していなくても雨が降っていなくても、レッスンの時間が近づくと「ちゃんとネットつながってるかな……」「このまま切れないで……」と、毎回ちょっとした緊張感があります。
通信トラブルは講師の責任なのか?
通信環境って講師個人がどうこうできる問題ではなく、地域のインフラ自体が弱ければどうにもならない。
停電までしていたら、会社への証明もしやすいかもしれないけれど、インターネット回線だけが繋がらない時、果たして会社は信じてくれるのだろうか、と疑問に思います。講師にペナルティがついていたら、本当に不憫です。
日本の「当たり前」は、すごい
日本では、安定したネット回線が当たり前。雨が降ってもネットが切れるなんて、まずありません。
通信トラブルも「自己責任」だけでは済まされないこと。そのことを、実際にこちらに住んでみて、ようやく深く理解できるようになりました。
よく考えると世界には「雨が降るだけでネットが不安定になる」場所があり、そういう環境で工夫しながら教える人・学ぶ人がたくさんいて、本当に尊敬します。
まとめ
オンラインで何かのレッスンを受けることが当たり前になった今、通信環境という“見えない格差”があることも、もっと知られてほしいなと思います。
理解不足だった過去の自分をちょっと反省しつつ、今日もネットが無事に持つことを願いながら、今日もレッスンを予約しています。
ちなみに、モデムやプロバイダの対応も、日本とは比べものにならないくらいゆっくり。
「すぐ来てくれる」という期待は持たない方が精神衛生には良さそうです……。
コメント