DesdeとA partir deの違い|現地で気づいたリアルな使い分け
スペイン語の「〜から」を表す前置詞といえば、Desdeを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
私も、スペイン語を学び始めた頃は Desde しか知りませんでした。教科書でも「Desde=〜から」と習い、「Desde hoy(今日から)」「Desde mañana(明日から)」といった表現を当然のように使っていました。
でも、いざメキシコに来てみると……
「Desde mañana」ってあまり言わない?
最初に違和感を覚えたのは、ネイティブたちの会話を聞いていた時でした。圧倒的に多く使われていたのは、「A partir de mañana」「A partir del lunes」など。「Desde mañana」と言っている人は、正直あまり見かけませんでした。特に自然な会話の中では。
「あれ?自分の言い方、間違ってる?」と思って調べたところ、文法的にはどちらも正しいのですが、実際の使用頻度やネイティブの自然さにははっきりと違いがあることに気づきました。
Desde と A partir de の違いを整理
表現 | 意味 | 使われ方の違い |
---|---|---|
Desde | ~から(起点) | 過去からの継続に使われることが多い。未来でも使えるが、やや不自然に聞こえることがある。 |
A partir de | ~以降(起点) | 「ある時点を境に何かが始まる」ニュアンス。特に未来の開始に自然に使われる。 |
例文比較
- Desde 2020 vivo en México.(2020年からメキシコに住んでいます)
- A partir de mañana, cambiará el horario.(明日からスケジュールが変わります)
- Desde mañana cambiará el horario.(通じるけど、やや不自然)
なぜ気づけなかったのか
スペイン語の学習では、「文法的に正しい表現」と「実際にネイティブが使う自然な表現」がずれていることがあります。私は Desde しか知らないままメキシコに来てしまったので、最初は戸惑いながら必死に周囲の言葉を聞いていました。
そして、ようやく「A partir de」の自然さに気づいたとき、“合わせなければ”という焦りと、“生きた言語に触れている”という喜びが混ざったような、なんとも言えない感覚を覚えました。
学びのポイント
- 「Desde」は文法的に未来にも使えるが、実際は過去や現在に向いている。
- 未来の出来事や開始には「A partir de」を使う方が自然で、ネイティブもそうしている。
- 現地に身を置くことで、こうした「教科書では学べない感覚」に触れられる。
まとめ
文法の知識も大切ですが、現地で使われている“自然なスペイン語”を肌で感じることが、より実践的な語学力につながります。
もし今、あなたがスペイン語学習中で「言い方、これで合ってるのかな?」と迷っているなら、ぜひ現地の言い回しやネイティブの使い方に耳を傾けてみてください。
そして、間違いを恐れずに話してみましょう。「Desde mañana」と言ったって、ちゃんと通じます。でも、「A partir de mañana」の方が、自然な笑顔が返ってくるかもしれません。
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