メキシコで働きながら「日本とはまったく違う」と感じたことがたくさんあります。特に現地採用として働いている立場だからこそ見えてきた“メキシコの働く環境の魅力”を、7つのポイントに絞って紹介します。
1. 若い労働人口と就職チャンスの多さ
メキシコは平均年齢が若く、活気ある社会です。海外からの企業進出も多く、特に日系企業が数多く工場を構えています。そのため、工場オペレーターなど現場職の求人は豊富。ホワイトカラー職は競争があるものの、スキル次第で道は開けます。
2. 昇給額がインフレ以上にアップ
メキシコでは毎年の昇給が当たり前。インフレ対策の一環でもありますが、それ以上に給与が上がることも。私自身、昇給額が社内で最も少なかった年でも、日本で働いていた頃の数倍の上昇幅がありました。
3. 手厚いボーナス制度が充実
日本では年2回の賞与が一般的ですが、メキシコでは法定・任意を合わせて複数のボーナス制度があります。
- Aguinaldo(アギナルド):12月に支給される年末ボーナス。法律で給与の15日分以上と定められています。友達の会社は90日分っていってたかな。私の職場は15日、最低限のみです。
- PTU(利益分配金):企業の利益の一部を従業員に還元する制度。業績によっては月給2か月分ほどが支給されます。そこまで支給してもらえる会社はなかなかない。(メキシコ人同僚談)
- Fondo de Ahorro(貯蓄基金):給与から毎月一定額を天引きして積立、同額を会社が上乗せ。たしか今の会社は5.何パーセントだったはず。。あまり覚えていない。年末などにまとめて受け取れます。
これらは基本給に比例して増えるため、昇給の重要性がさらに高まります。
ボーナスが少なすぎると社員からスト起こされることも普通にあるので、経営層は周りの会社(特に日系)の様子を伺いながら、調整していることが多いです。
4. 有給休暇の取得が現実的
1年勤務すると12日間の有給がもらえ、政府は連続取得を推奨。実際には分割で使う人が多いですが、3連休と絡めて大型連休にする人もわりと多くいます。日本に比べて精神的ハードルは物凄く低いです。ただ、、、私の職場だけなのかわかりませんが、日本人上司はすっごーく嫌な顔をしています。日本だったらありえない!ってよく言うのですが、ここメキシコなのでね。。。。。法も違えば国民性も違います。メキシコでの会社設立から歴史のある会社などでは理解があるのかな?
5. 辞めやすい文化と高い流動性
転職が当たり前の文化なので、「今日辞めます」というのも珍しくありません。働きながらも求人サイトへの登録も一般的で、常により良い職場を探すことができます。退職は裏切りではなく、前向きな選択肢とされています。その分、引継ぎという文化もありません。
6. 転職はキャリアアップの手段
「転職=悪」という空気がないのがメキシコの良いところ。給与アップやスキルアップのために職を変えることはごく自然なこととして受け入れられています。
以上が、私が実際にメキシコで働いて実感した「働く環境の良さ」です。日本とは異なる価値観や制度に最初は戸惑うかもしれませんが、柔軟に受け入れていくと、意外な働きやすさを実感できるかもしれません。
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