メキシコの家ってどんな感じ?移住前に不安だった「住居事情」のリアル答え合わせ
メキシコに移住する前、心配だったことのひとつが「住居の環境」。
壁が薄い?雨漏りする?気密性は?日本と全然違うって聞いたけど本当?
そんな疑問を抱えて、ネットや移住者のブログを読みあさっていた時期がありました。
今回は、私が実際に住んでみて感じた住居事情について、移住前の不安と現在のリアルを答え合わせしていきます。
壁が薄い?→本当に薄かった…!
まず言えるのは、メキシコの家の壁は本当に薄いということ。
レンガ造りが主流で、断熱材や防音材が入っていないことが多いため、音がかなり響きます。
しかも、メキシコの住宅は隣の家と壁がくっついている“連棟式”が一般的。
そのせいもあって、隣人の話し声、電話、ガレージの開け閉めの音まで、こちら側にしっかり伝わってきます。
私自身も、最初は驚きました。
隣の人の歌声が聞こえてくるのは日常茶飯事。
日本語で話しているぶんには内容を聞かれる心配は少ないですが、オンラインレッスンなどは「聞こえてるかも…」と気を使って、早朝に予約するのを躊躇するようになりました。
雨漏りは?→3年目に発生、でも運しだいかも
もうひとつ心配していたのが雨漏り。
実際、私の家でも3年目に1箇所だけ雨漏りが発生しました。
幸いにも、すぐに大家さんが対応してくれて大きな被害にはなりませんでした。
場所もテーブルの上だったので、家具や寝具が濡れることもなく、不幸中の幸い。
ただ、周囲の話を聞くと、住み始めてすぐに何箇所も雨漏りに悩まされたという人もいて、これは完全に“運”に左右される部分だと感じています。といっても大家さんの対応によるところが大きいので、見分けることも不可能ではありません。
気密性は?→かなり低め、砂も虫も侵入
実際に暮らしてみて気づいたのが、気密性の低さです。
どんなに窓を閉めていても、サッシがゆがんでいたり、隙間があったりして完全に密閉されないことが多いです。
そのせいで、窓の近くには風で運ばれた細かい砂がたまりやすく、空気中に砂埃が多いことを実感させられます。
また、こうした隙間からは虫も侵入しやすく、気になる方はシリコンなどで隙間をしっかりふさぐ必要があります。
家賃の高さにかかわらず起きる現象なので、気密性にこだわる人にとってはストレスになるかもしれません。
壁に画鋲?→無理です
日本のように、ちょっとしたメモやカレンダーを壁に画鋲で貼る…といった使い方は難しいです。
メキシコの多くの住宅はレンガ造りで、壁が非常に固いため、画鋲が刺さりません。
私も最初はとても不便に感じました。
カレンダーや時計などを壁に掛けている生活に慣れていたため、「貼れない」ことがこんなにも不便なのかと実感しました。
とはいえ、前の入居者が飾っていた絵画用の釘が残っていたため、そこに時計だけは設置できました。
戸建てだと庭付きが多いが…手入れが大変!
もしメキシコで戸建てに住む場合、庭付きの物件が非常に多いです。
一見魅力的ですが、この「庭」の手入れが想像以上に面倒かつコストがかかります。
定期的な草刈りや植物の管理、落ち葉の掃除などを業者に依頼するとそれなりに費用もかかりますし、自分でやるには時間と労力が必要です。
私だったら、次に引っ越すとしたら、絶対に庭ではなくコンクリート敷きのスペースがある物件を選びたいと思っています。
その方が掃除もラクで、メンテナンス費用も抑えられます。
まとめ:日本の家とのギャップは大きい
日本の住まいは、音や気密性、防水対策などが非常にしっかりしていたと今さらながら実感します。
メキシコでは、そういった面は期待しすぎず、何かあったときにすぐ連絡できる信頼できる大家さんや管理会社がいるかどうかが重要です。
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